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空き家管理が大変なときの対処法|負担を減らす4つの方法と判断基準

空き家管理が大変なときの対処法1 新着記事

空き家を持っていると、草刈りや掃除、建物の点検などを続けなければなりません。

遠方にある家なら、現地へ行くだけでも時間と交通費がかかります。

最初は自分でできていても、何年も続けば負担が大きくなることがあります。

空き家の管理が大変になったからといって、すぐに売る必要はありません。

ただし、これまでと同じ方法で無理に管理を続ける必要もありません。

自分で続けるのか、誰かへ任せるのか、活用するのか、それとも売るのかを一度比べます。

先に見たいのは、管理費の金額だけではありません。

今後その家を使う予定があるか、あと何年なら無理なく管理できるかまで考えます。

空き家全体の対処方法から考えたい場合は、空き家を管理・活用・売却する場合の考え方も参考にしてください。

空き家の管理が負担になったら管理方法を変える時期

管理が大変になったこと自体は、すぐ売却すべき理由にはなりません。

今後使う予定がある家なら、管理方法を変えて残す方法もあります。

反対に、使う予定がなく管理だけを何年も続けているなら、持ち続ける意味から考え直した方がよい場合があります。

すぐ売却する必要はない

空き家になっていても、自分や家族が将来住む予定がある家もあります。

数年後に建て替える予定や、家族で使い方を話し合っている途中という場合もあるでしょう。

そのような家まで、管理が面倒だからという理由だけで急いで手放す必要はありません。

残す理由があるなら、管理方法を変えることで負担を減らせないかを先に考えます。

家族と分担したり、必要な作業だけ管理業者へ任せたりする方法もあります。

最初に「この家を今後使う予定があるか」を考える

管理負担を考えるとき、最初に決めたいのは売るかどうかではありません。

まず、自分や家族が今後その家を使う具体的な予定があるかを考えます。

「いつか使うかもしれない」というだけでは、管理が何年続くのか分かりません。

利用時期が決まっていないまま管理だけを続けると、負担の終わりも決まりません。

予定があるなら、その時期まで必要な管理費と手間を見積もります。

予定がないなら、活用や売却も含めて今後の持ち方を比べる段階です。

空き家管理で実際に負担になるもの

空き家管理が大変なときの対処法2

空き家管理の負担は、毎月支払う費用だけではありません。

現地へ行く時間、交通費、作業する体力も含めて考える必要があります。

さらに、台風や大雨のあとに急いで様子を見に行かなければならないこともあります。

草刈り・換気・通水などの作業

空き家でも、人が住んでいないから何もしなくてよいわけではありません。

室内の換気や通水、郵便物の整理、雨漏りや水漏れの点検などがあります。

戸建住宅では、雑草や庭木、落ち葉、屋根や外壁なども見ておきたいところです。

国土交通省の令和6年空き家所有者実態調査では、31.7%が「管理の作業が大変」と回答しています。

一つひとつは小さな作業でも、何年も繰り返すことが負担になります。

遠方から通う時間と交通費

実家などを相続し、現在の住まいから離れた場所に空き家がある方も少なくありません。

現地まで片道数時間かかれば、管理作業より移動時間の方が長くなることもあります。

高速道路代や電車代、ガソリン代が毎回かかる場合もあります。

国土交通省の調査でも、21.6%が遠方のため往訪が困難と答えています。

車や電車などで3時間を超える空き家では、年1~数回の管理が53.9%を占めています。

遠方の空き家では、管理作業だけでなく「通い続けられる距離か」を考える必要があります。

管理費・修繕費などの費用

空き家を持っている間は、管理に必要な費用も続きます。

草刈りや清掃を外注すれば作業費がかかります。

雨漏りや設備の故障が見つかれば、修繕費が発生する場合もあります。

国土交通省の調査では、年間の維持管理費用は10万円以上20万円未満の区分が16.7%で最も多くなっています。

一方で、5万円未満の区分を合わせると約半数です。

物件ごとの差が大きいため、平均的な金額だけで自分の負担を決めない方がよいでしょう。

自分の空き家に実際いくら使っているかを、1年間分で出してみます。

固定資産税や保険料など、不動産所有全体の費用も確認したい場合は、不動産を所有し続ける場合の維持コストで確認できます。

固定資産税そのものについては、空き家の固定資産税が負担なときの判断方法で詳しく説明しています。

台風や近隣からの連絡への対応

定期的な管理だけなら、予定を決めて現地へ行くことができます。

しかし、台風や大雨のあとに屋根や雨漏りが心配になる場合があります。

庭木が隣地へ伸びたり、外壁の一部が落ちたりすれば、近隣から連絡が来ることもあります。

空き家管理では、予定した作業だけでなく、急な対応ができるかも考えておきます。

空き家を長く放置した場合に起きる問題は、空き家を放置した場合のリスクで詳しく確認できます。

空き家を持ち続けるなら最低限必要になる管理

空き家を残すと決めた場合でも、毎回大がかりな作業をする必要はありません。

ただし、建物の変化を早く見つけられる程度の点検は続けておきたいところです。

自分で行う場合も管理業者へ頼む場合も、何を見てもらうのかを決めておきます。

建物内部で見るところ

室内では、窓や収納を開けて空気を入れ替えます。

水道を使用できる場合は通水し、排水口にも水を流します。

雨漏り、カビ、水漏れ、床や壁の傷みも見ておきます。

玄関や窓がきちんと施錠されているかも確認します。

管理は家をきれいにすることより、不具合を早く見つけることが目的です。

建物外部と敷地で見るところ

外では、屋根や外壁に目立つ傷みがないかを見ます。

庭木が道路や隣地へはみ出していないかも見ておきます。

雑草、ごみ、郵便物が増えていると、長期間人が来ていないことが分かりやすくなります。

塀やフェンスに傾きやぐらつきがないかも見ておきたいところです。

台風や大雨、地震のあとは、通常の巡回とは別に状態を見る必要が出ることがあります。

自分で管理できない状態を放置しない

空家法では、所有者や管理者に適切な管理へ努める責務があります。

だからといって、すべての作業を所有者本人が行わなければならないわけではありません。

遠方に住んでいる場合や、年齢や仕事の都合で通うのが難しい場合もあります。

自分でできなくなったら、管理方法を変えることも適切な管理の一つです。

親族へ一部を頼む方法もあれば、管理業者へ任せる方法もあります。

管理負担を減らす4つの方法

空き家管理が大変なときの対処法3

管理が大変になったときの選択肢は、売却だけではありません。

今後の利用予定や物件の状態によって、合う方法は変わります。

それぞれの違いを並べると、自分の空き家で何を優先するかが分かりやすくなります。

方法 向いている状態 主な負担
自分・家族で管理 近くに住み、今後使う予定がある 時間・移動・作業
管理代行 残したいが自分では通えない 管理委託費
活用 賃貸などの需要が見込める 修繕・募集・運営
売却 利用予定がなく管理を終えたい 売却手続き・条件調整

自分や家族で管理を続ける

空き家が近くにあり、無理なく通えるなら自分で管理する方法があります。

家族が近くに住んでいる場合は、作業を分けることもできます。

今後使う予定がはっきりしている家では、この方法が選びやすいでしょう。

費用だけでなく、これからも同じ頻度で通えるかを考えて決めます。

空き家管理代行へ任せる

家を残したいものの、自分で現地へ通うのが難しい場合は管理代行があります。

外観確認、郵便物整理、換気、通水などを依頼できるサービスがあります。

2026年10月時点の公開料金では、月1回の外部巡回で5,000円台からの例が見られます。

室内の換気や通水まで含めると、1万円前後になる料金例もあります。

ただし、地域や建物規模、草刈りなどの追加作業によって金額は変わります。

管理代行は月額料金より、何をどこまでしてくれるかで比べます。

賃貸などで活用する

人に使ってもらえる状態なら、賃貸などの活用も選択肢になります。

ただし、貸すために修繕やリフォームが必要になることがあります。

先に工事をしてから借り手を探すと、費用を回収できない場合もあります。

活用する場合も、先に需要と必要な費用を見てからお金をかけます。

売却して管理を終える

今後使う予定がなく、活用も現実的でなければ売却も候補になります。

所有権を引き渡せば、その後の管理を続ける必要はありません。

ただし、管理が面倒だからという理由だけで急いで売る必要はありません。

現在の状態でいくらくらいで売れるのかを知ってからでも判断できます。

修繕や家財撤去へお金をかける前に、現況での売却可能性を聞いておく方法もあります。

相続した空き家で売る時期そのものを迷っている場合は、相続空き家を持ち続けるか売るかの判断も参考になります。

空き家管理代行を利用するか判断する

空き家管理が大変なときの対処法4

管理業者へ頼めば、自分で現地へ行く回数を減らせます。

一方で、管理を続ける限り毎月の委託費はかかります。

そのため、「代行を使えば楽になる」という理由だけではなく、持ち続ける期間も含めて考えます。

自分で通う費用と管理代行費を比べる

まず、自分で管理している場合の負担を金額に置き換えます。

高速道路代、電車代、ガソリン代などを1年分出します。

宿泊が必要なら、その費用も加えます。

そこへ草刈りや清掃などを外注している費用も足します。

管理代行と比べるのは月額料金ではなく、自主管理に実際かかっている年間負担です。

差額がそれほど大きくない場合は、代行へ切り替えることで時間と移動負担を減らせることがあります。

月額料金だけでなく作業範囲を見る

安い管理プランでは、建物の外から状態を見るだけの場合があります。

室内の換気や通水、雨漏り点検は別プランになっていることもあります。

草刈り、庭木の剪定、修繕、災害後の臨時巡回などが別料金の場合もあります。

見積りでは「月何回来るか」だけでなく、毎回何をして報告してくれるかまで見ます。

写真付きの報告があるか、異常を見つけたとき誰へ連絡するかも聞いておきます。

管理を委託してまで持ち続ける理由があるか考える

管理代行は、空き家を残すための方法です。

そのため、委託先を決める前に、なぜその家を残すのかも考えておきます。

将来自分や家族が使うなら、管理費を払って残す意味があります。

一方、利用予定もなく売却もしないまま管理だけを委託すると、費用の終わりが決まりません。

管理代行を使うかどうかと、空き家を持ち続けるかどうかは別々に考えます。

管理を続けるか手放すかは5項目で比べる

空き家管理が大変なときの対処法5

管理方法に迷ったら、一つの条件だけで決めない方がよいでしょう。

固定資産税が高い、遠い、草刈りが大変という理由だけでは、全体の判断ができません。

次の5項目を並べると、管理を続ける意味があるかが見えやすくなります。

確認すること 管理継続を考えやすい状態 別の方法を考えたい状態
今後の利用予定 使う人と時期が決まっている 利用予定が決まっていない
距離・時間 無理なく定期的に通える 往復だけで大きな負担になる
年間費用 無理なく負担できる 管理・修繕費が重くなっている
建物状態 大きな修繕をせず維持できる 雨漏りなどの傷みが増えている
管理する人 本人や家族で続けられる 管理できる人がいない

管理を続けるかどうかは、「いくらかかるか」より「この先も持つ理由があるか」から考えます。

持つ理由があり、自分で管理できないなら管理代行が候補になります。

利用予定がなく、管理費と手間だけが続いているなら、活用や売却も一緒に比べます。

売却を考える場合も、先に片付けや修繕をせず、現在の状態で相談して構いません。

空き家の管理負担に関するFAQ

空き家の管理を続けていると、どのくらいの頻度で見に行けばよいのか、管理代行にはいくらかかるのか、負担が大きくなったら売った方がよいのかなど、迷うことがあります。

ここでは、空き家の管理を続けるうえでよく出る疑問についてまとめます。

空き家はどのくらいの頻度で見に行けばよいですか?

すべての空き家に共通する決まった回数があるわけではありません。

建物の状態、庭の有無、季節、地域によって必要な頻度は変わります。

大雨や台風、地震の後などは、通常の管理時期とは別に見た方がよい場合があります。

遠方の空き家でも自分で管理できますか?

定期的に通える距離であれば、自分で管理することもできます。

ただし、交通費と移動時間を含めて無理なく続けられるかを考えてください。

通うこと自体が負担なら、現地の親族や管理代行を利用する方法があります。

空き家管理代行の費用はどのくらいですか?

地域やサービス内容によって異なります。

月1回の外部巡回で5,000円台から、室内管理を含めて1万円前後となる公開料金例があります。

草刈りや剪定、清掃、修繕、臨時巡回などは別料金になることがあります。

管理が大変なら売った方がよいですか?

管理が大変という理由だけで、必ず売る必要はありません。

今後使う予定があるなら、管理代行などで負担を減らして残す方法があります。

使う予定がなく、管理負担だけが続いている場合は売却も候補になります。

空き家を売る前に草刈りや修繕をした方がよいですか?

査定を受ける前に大きな費用をかける必要はありません。

物件によっては、現在の状態でも売却できる場合があります。

先に現況で見てもらい、必要な作業だけを決めた方が無駄な支出を避けやすくなります。

まとめ|管理が負担になったら「持つ理由」から考える

空き家の管理は、一度行えば終わるものではありません。

換気、通水、草刈り、建物点検などを、所有している間は続ける必要があります。

遠方にある家では、作業そのものより移動の方が負担になることもあります。

管理が大変になったときは、無理に自主管理を続けるのではなく、管理方法を変える時期だと考えます。

今後使う予定があるなら、家族との分担や管理代行を検討できます。

活用できる家なら、費用と需要を見て賃貸などを比べます。

利用予定がなく、管理だけが続いているなら売却も一つの方法です。

先に決めるのは「売るかどうか」ではなく、「この家をこれからも持っている理由があるか」です。

そこが分かれば、自主管理・管理代行・活用・売却のどれを選ぶかも決めやすくなります。

空き家全体の対処方法から見直す場合は、空き家をどうするか迷ったときの対処方法から確認できます。